L'AIGUILLE de PRONY
プロニー湾の針

プロニー湾はグランドテール島南部に位置し、本島とウエン島を分けるウッディン海峡をぬけた所にある。
この海峡は、航海に重要な役割を果たすと共に南太平洋の生物(クジラ、サメ、、、特にその成長 )にとって重要な場所となっている。ドロップオフはとても険しく、高く切り立っている。
生物が豊かに、壁が激しく切り立つ'大聖堂'
プロニー湾は、周囲を豊かな大自然に囲まれており、本物のジャングルのようである。
3つの停泊地に分けると:北の海岸には監獄跡のあるプロニー村、中心地となるコロニアル調のホテルとレストランのあるカジー島などと共にある西の停泊地 ;有名な'プロニー鋭山'は、この村と島の入り口の途中にある。北の停泊地は、小さなガブリエル島と共にあり、マングローブのジャングルとなっており、徒刑場跡、長く蛇行した川、美しい滝なども見られ、海からのアクセスのみ可能である。 西の停泊地は、ホエールウオッチングには最適のポイントとなっている。
30メートルから見た鋭山、頂きにはダイバーが見える。
向かって左側が'大聖堂'
ヌメアより2時間の航海。周囲の高い山々、松の木の群生の緑色とグランドテール島南部のふんだんに鉱山を隠しもった特有の赤茶色の地形などに魅了されつつ、プロニー湾に入る。
南太平洋のピラミッド型の大建築物の基礎となっているであろう水底の周囲の大きさ、水深38メートルから4平方メートルの平地となっている最高峰の水深2メートルを想像する。

この自然建造物は、この地域の主要な温泉の湧き口となっている。環礁内の他の物との類似によると、この建造物は、珊瑚礁が作られたのと同じくらいの年数の物である。湧き水と海水の混合により化学的な沈澱がおこり、この不可解な建造物は作られた。ジャン=ローニ−、ヌメアの地質学者の現象の研究の結果である。

この巨大なピラミッドをあますことなく見ようと周囲を螺旋上に動き回る。珊瑚の群生、人間の残した遺物、鍾乳石がすべて一緒になって生きている。

時に大きなハタが壁の向こうから泳ぎ出してきたり、ミノカサゴがうまくバランスをとりながらひらひらと泳いでくる。
岩から顔を出しているウツボは、ダイバーを見ても知らん顔でホンソメワケベラの掃除に、気持ちよさそうに身を任せている。

もろく穴も開きやすい
鋭峰の心臓部、淡水の湧き出る所
ダイバーは空中に
ぶら下がっている気分を
味わえる。
鋭峰はもろく、崩れやすい。

'プロニー鋭峰'の心臓部、温泉の湧き口となっている部分では、その感触を最大限に感じ取ってほしい。
まずはゆっくりと観察をしてみる。お湯と水が混じりあって行く部分では、もやもやとしたサーモクラインがハッキリと見ることができる。あるダイバーがビデオを持っていてその部分を撮ったら、くっきりとビデオの中でも見ることができた。
次に、
もろく、崩れやすい湧き口を壊さないように十分注意して手を入れてみると、湧いているのは33℃のお湯、生暖かく、その後に海水の中に手を出すと、とても冷たく感じる。

あらためて'プロニー鋭峰'を見上げてみると、無数の小さな魚たちが、自分達のコロニーを守るかのように、渦を巻くように泳いでいる。

このプロニーでのダイビングは、地質学的な興味も満たし、生物も堪能、他のどのダイブサイトとも違った新しく、オリジナルで冒険に満ちたダイビングを提供してくれる。

'大聖堂’
下から見る

'プロニー鋭峰'は、
33℃の温泉が、海水と混じり合い、白いカルシウムやマグネシウムをつくり出し、それが沈殿してできたものである。

27メートルに置かれているアンカー、チェーンが鋭峰に絡み付いている
滝に続く道
ジャングルの中の行進
ヌメアダイビングボートで
北の停泊地に。
自然の楽園への御招待
写真:ラウル モントウエル
鋭峰の面白い地形
小さな魚たちのオアシスに
なっている。
アクセス

ヌメアダイビングでは、インペレーターで行くプロニー鋭峰とウッディン海峡における2ダイブの1日トリップを行っています。

またプロニー湾でのホエールウオッチングも行っております。

詳しくは、ヌメアダイビングまでお問い合わせください。

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