2 TOHO2 トーホー2 

1996年に約23メートルの海底に沈んだ日本船の沈船ポイント。アンスバタ桟橋からボートで10分。

10メートルの辺りまで潜降するとぼんやりと船体が見えてくる。
この沈潜ポイントはダイバーのために作られたものだが、沈んでなお、過酷な運命にさらされている。

2003年3月にヌメアを台風エリカが直撃した時にそれまで横向きに沈んでいた船体が強い風、大きな波と流れのためになんと縦向きになったのだ。
水深20メートルに横たわっている船が縦になるのだからどれだけの威力を持った台風であったかが推測される。

また船体横の砂地にはその時にできた砂の壁が盛り上がっている。

しかしこれらの要因が幸いし、最近では大きなイエローフィンバラクーダの大群が船の周りを泳ぎ回っており、自分もバラクーダの群れの一員になったかのような気分で一緒に泳ぐことができる。
その他大型のハタやエイが見られることもある。

船底のすぐ近くには、たくさんの箱が落ちており、これらは、第二次世界大戦の時にアメリカ軍がポンツーン(浮桟橋)として使っていた物が不要になったために爆破して沈められた。その中はマダラハタや美しい珊瑚、貝の生息地にもなっている。ここで見られる珊瑚はヌメア水族館で光る珊瑚として紹介されている。

大物、小物、そして日本船、すべてをいっぺんに楽しめる優秀な近場ポイント。

サンバーント
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